2013年6月22日土曜日

公務員は公務員

昨日、友人を介して知り合った知人(といっても、既に友人)と飲んだ。

彼は医療機器のメーカーの人間で、医療業界を裏を色々と教えてくれる。

昨夜も、その医療業界の裏話を聞いた。

彼が今週出会った話として教えてくれた。

ある県立病院のスタッフから、「お宅の会社が作っている機器の特徴等の説明を聞きたい」と電話があり、そのスタッフを訪問したそうだ。

すると、そのスタッフは医者から指示されて電話しただけで、実際は医者がその機器に興味があったらしい。

そこで、その医者に会って機器の説明すると「医局の医者を集めるので、この機器の勉強会をしてくれないか?」と言われたそうだ。

彼は「病院の多くの医者に説明できるいい機会を得た」と、その日は喜んで帰ったそうだ。

翌日、その病院を担当している代理店の営業マンから彼に電話があったそうだ。

「あのー、今日○○先生に病院で会ったら、お宅の機器の勉強会の話が出て、人数50人、弁当は割烹○○の松花堂弁当(単価5千円)がいいなぁ~、と言ってました。」

勉強会と弁当のつながりがよく理解できなかったので、彼にどういう意味か聞いてみた。

彼は、少し酔ったのか、はき捨てるように一気に説明してくれた。

「病院では弁当を出さないと医者が集まらない。医者によっては、メーカーや業者に豪華な弁当を準備させることで、自分の権力を誇示するヤツもいる。中には医者じゃないのに弁当目当てで勉強会にくる学生や事務職も多い。こんな連中は弁当を食べたら、さっさと会場を出ていく。悪く言えばゆすりタカリの部類に入る。勉強会の中身に興味があるのは数人。ほとんどは弁当を食べたいだけ。」

なるほど!である。

彼が最初に“ある県立病院”といったので、私はこう訊ねた。

「その医者、公務員だろ?民間企業に食事の提供を要求していいのか?」

彼が言った。

「もちろん公務員の倫理規定に違反するが、医者はそこまで考えていない。」

「断るとどうなる?」

と質問してみた。

「きっと、提案した医療機器は買ってもらえないだろう。」

なるほど、大学や病院で、医者と業者が贈収賄で捕まるのは、こういう背景か!と納得してしまった。

「で、そうする?」

「もちろん、そんな事をしてまで売るつもりはないよ。」


彼は彼なりに頑張って正直に生きているようだ。



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