私は、株と外貨トレードを副業としてやっている。
年間で換算すると、そこそこ利益は出ている。
たぶん、トレーダーの中では平均より上にいると思う。
ただ、どんなにトレードの収入が増えても、専業にはならないと思う。
その理由は、私にとってのトレードはゲームでしかないからだ。
ゲームを専業にして、飯を食っていくつもりはない。
証券会社やFX業者に口座を開き、そこに種銭を振り込む。
この時点で振り込んだお金は、お金ではなくゲームで言うHPのような物になってしまう。
そしてそのHPが増え、払い出して銀行の残高に反映して、初めてお金になる。
つまりトレード自体がネットゲームと同じ、という感覚だ。
もうひとつ、専業とレーダーにならないのは、トレード行為そのものが投機だからだ。
トレーダーの中には、このことを理解していない人が多い。
金で金を生む行為は虚業であって、実業ではない。
虚業と分かっていてトレードするなら良いだろう。
トレードで成功した人が実社会で通用するかというと別な話になる。
その逆も然りである。
カリスマトレーダー(といわれる人)が本を書いたり、出版社と提携して雑誌に記事を書く。
これは、実業への憧れだと思う。
一方で、出版社のビジネスモデルを考えると、その記事が信用に値するかどうかは一考だろう。
売れるなら何でも良い出版社は、有名なトレーダを表に出す。
ただ、本当にそのトレーダーが儲けているかどうかは、究極のプライベート情報だ。
雑誌に載っていることを、そう簡単信用はできない。
トレーダーも虚勢を張るだろう。
このような考えができるのも、実社会のスキルの一部だと思う。
出版業界自体が実業で、そのビジネスモデルや慣行も特徴がある。
それを知っているのと知らないのとでは、その謝礼なども違ってくる。
私は実社会に生きている。
そこから逃れようとしても、無人島にでも行かない限り逃れられない。
だから、実社会での能力を磨き、プラスアルファーで投機の世界のスキルを磨く。
そうは言っても、トレード時の冷静な思考は、実社会でも役に立っている。
贅沢かも知れないが、両方でスキルを磨きたいと思う。
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