私の仕事はとある機器メーカーの営業職。
取引先やユーザーを訪問し、自社の製品を買ってもらうのが営業の私の仕事だ。
そして、製品を売る以上、そのアフターメンテナンスが付きまとう。
それはサービス部門の仕事になる。
最近、このサービス部門の責任者が、メンテナンスパッケージという物を作った。
車でいうと、「車検20万」、「1年点検10万」というようなものだ。
メンテナンスの価格をパック料金にし、ユーザーに分かりやすくするというものだ。
まぁ、発想自体は間違っていないと思う。
ただ、何にでも競争というのがある。
ライバル他社と比較して、このパック料金が30%も高い。
これではユーザーは納得しない。
さらに、このメンテナンスパッケージを売るのに、サービス部門の投資はゼロ。
各営業マンのノルマにすると言うのだ。
問題なのは、ノルマ未達成だと各営業マンの業績評価に反映させる、という仕組み。
このサービスパッケージを売るのに時間がとられ、製品販売の目標金額に達成しなかった場合、その責任の所在はサービス部門ではなく、営業部門の責任となる。
で、このパッケージの売り上げが伸びなくても、それは営業マン個人の責任となり、昇給や昇格に影響すると言う。
これでは、サービス部門は机の上でパッケージを作っただけ。
あとは営業でやってくれ、ということになる。
こんな仕事なら、アルバイトにだってできる。
さらに問題なのは、営業マンの上に営業部門とサービス部門の2人の上司がいることになる。
いやいや、それはもはや営業マンではなく、半分サービスマンになってしまう。
“船頭多くして船山登る”となるのは目に見えている。
馬鹿な考えは再考してもらうしかない。
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