2014年4月28日月曜日

配偶者控除の見直しで女性の就労率が上がる?

配偶者控除の見直しにつて新聞やテレビで見聞きする事が増えた。

見直しの理由は、年収103万円の壁があるからだそうだ。

ここでは細かく書かないが、103万円は下記の計算に基づいている。

*所得控除65万円+配偶者控除38万円=103万円

この103万円の壁が女性の就労意欲の妨げになっているらしい。

はたしてそうだろうか?

私は、女性でそこそこの年収がある人をたくさん知っている。

もちろん、結婚もしていて、彼女の夫たちもそこそこの収入を得ている。

中には、夫婦合わせると1800万程度の収入がある人もいる。

先日、その夫が「BMWの新車を買った」とはしゃいでいた。

妻である彼女は、最初から103万円の壁など気にしていない。

彼女の夫も同じだろう。

夫婦それぞれやりたい仕事があって、それをライフスタイルとしているだけだ。

逆に夫の収入では生活が厳しいので、家計の足しになるようにパートに出る主婦もいる。

こういう家庭の多くが手のかかる年齢のお子さんをお持ちだ。

このご夫婦から配偶者控除の38万円をなくしてみよう。

そうなると、103万円の壁は65万円の壁に変わってしまう。

夫の年収が400万円だとしよう。

妻の収入103万+夫の収入400万=家庭の収入503万円

これが、65万+400万=465万円になってしまう。

465÷503=92.4%

つまり、収入が8%近くも目減りすることになる。

じゃぁ、その目減り分を補うために妻がパートの時間を増やすとする。

そうなると、下に書いた弊害がでてくる可能性がある。

・子供の面倒を見る時間が削られる

・年金保険や社会保険を払わないといけなくなる。(支出が増える)

・子供を保育園に預けるにしても、そのお金が必要になる。(更なる出費)

・そして、さらにパート時間を延ばさざるを得なくなる。

こんな事を考えていると、私にはこの見直しの理由が理解できない。

ただのサラリーマンイジメにしか思えない。

給与からの控除の趣旨は、手助けになるように、という思いやりだと思う。

配偶者控除しかり、高齢者扶養控除しかり、障害者扶養控除しかり。

屁理屈をこねて見直しをしようとしても、結局は取り易いところから獲るだけの愚策。

消費税を8%にし、10%も視野に入れながら、更なる増税を狙っている。

増えた分は誰の懐にはいるんでしょう。


↓ランキングサイトに参加しています。↓
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 平凡サラリーマンへ