先日、代理店の係長Kさんから携帯に電話があった。
K「いま、得意先でお宅の機会の消耗品を交換しているが、うまく認識しないんだ。」
私「何かエラー音が出ていますか?」
K「ピーという短い音が5回なるけど...。」
私「Kさん申し訳ない、それは消耗品の初期不良です。別の消耗品だと問題ないと思います。」
K「そんな事になるなんで考えてなかったから、予備は持ってないよ!」
私「そうですか、本当に申し訳ない。別の消耗品を使うしか解決方法は無いんです。」
K「今日は他の得意先にも行くので、取りに戻っている暇はないんだけどなぁ。」
この得意先、Kさんの事務所から車で40分くらいのところにある。
確かに言っている事は分かる。
私が彼の立場でも、わざわざ取りに戻りたくは無い。
ただこの消耗品、交換時期の1ヶ月前に交換を促す表示がでるようになっている。
だから、今日必ず交換しないとまずいというわけでは無い。
また、もともとユーザー自身で交換するように設計されている。
乾電池の交換のようなものだ。
なので、Kさんがわざわざ交換に訪問する必要なない。
それをKさんに伝えた。
そうすると、いきなり怒り出した。
K「消耗品の初期不良なんて、それは大問題だ。」
私「申し訳ない、でも何にでも一定の確率で不良は出てしまうものなんです。」
K「そうは言っても大問題だ。」
私「私からお客様に電話して、お詫びを入れましょうか?」
K「そんな問題じゃない。お宅の初期不良のおかげで、私の会社が問題視される。」
私「だから、そうならないように、私からお客様に説明しますので。」
K「だから、そんなことじゃない。これはコンプライアンスの問題だ!」
私「は?コンプライアンスですか?」
K「そうだ!コンプライアンスの問題だ!」
ここで私も少し切れてきた。
私「コンプライアンスとは全く関係がないと思いますが?」
K「何を言っているんだ。自分は悪くないというのか!」
私「そうは言っていません。コンプライアンスとは関係ないと申し上げているだけです。」
K「どこが関係ないんだ!」
私「じゃぁ聞きますが、どこがコンプライアンスの問題なんですか?」
K「・・・・・」
私「Kさん、コンプライアンスの意味、知ってます?」
K「・・・・・」
私「知らないで使っているんですか?」
K「そんなことは無い。」
私「知っていたら、こんなデタラメな事は言わないはずですよ。」
K「・・・・・」
私「もう結構です。お客様には私から電話しておきますので。」
Kさんは最近、コンプライアンスに関する講習でも受講したんだと思う。
彼にとって真新しい言葉だったので、どうしても使いたかったのかもしれない。
私は人を差別はしない。
ただ、ビジネスという枠の中で知識として常識な物に無知となるとさすがに...
そう思わざるを得ない。
ここまで無知、無学な人が係長だとなると、その会社も推して知るべしだ。
酒を飲む相手としてはいい。
でも、ビジネスを一緒にする気はしない。
これも差別になるのだろうか...。