私の会社の給料日は毎月25日。
12月の給料日も25日だった。
給与明細は会社のオンラインシステムで閲覧・プリントアウトする仕組みになっている。
そして、この給料日の午前中、私は少し忙しい。
メインバンクに振り込まれた給料を、他の銀行に振り替え処理をするからだ。
貯蓄用、支払い用、投資用、生活用など、それぞれ銀行が違う。
で、当日の午前中、メインバンクの口座を確認してみた。
まだ振り込まれていない。
米国本社の指示で処理されるので、少し時間がずれる事はたまにある。
「もう少し待ってみるか...」と気軽に考えていた。
1時間後、再度メインバンクの口座を確認してみた。
振り込まれていない。
「いくらなんでも...」
ただ、ぼーっと待っていても時間無駄なので、振り込まれる金額を確認しようと明細を見るためオンラインシステムにログインした。
12月の給与明細のPDFファイルがあったので、それを開いてみた。
私は目を疑った。
「おいおい、嘘だろう?」
振り込み額には、こう記載されている
0円
中味をよく確認してみた。
なんと年末調整で発生した不足分の所得税が、給与の支給額を上回っていた。
さらに、給与の全額を所得税に持っていかれたにも関わらず、まだ8万円足りないようだ。
つまり年明けの1月の給与は、この8万円が引かれた額が支給されるという事になる。
こうして私の懐の寂しい年末年始が確定してしまった...。
サラリーマン生活○○年、毎月安定してもらえる給与のありがたみを初めて感じた出来事だった。