私の会社の製品を2台使っているユーザーがいる。
その製品に特に不具合は無く、問題なく運用できている。
今年度も3台目を追加で導入する予定だった。
先日、そのユーザーのところに、別のメーカーが新機種をPRに来たらしい。
ユーザーの調達担当者は、新製品に弱いのだろう。
この話に飛び乗った。
先日、私が訪問すると、その別のメーカーの新製品を買う気満々のご様子だ。
私も悪い器械では無いと思う。
ただ、その器械、他の器械と組み合わせると、問題がある。
発火、場合によっては爆発のキケンがある。
そして、そのユーザーは、まさにそのキケンな組み合わせで使おうとしている。
お金を出して買うのはユーザーだ。
買いたい物を買う自由はあるし、買えばいいと思う。
ただ、私の大切なお客様でもある。
危険があると分かっていて知らないふりはできない。
「それ、キケンですよ。」
先日、そう担当者に伝えた。
でも、彼はどうしてもその新製品が欲しいのだろう。
玩具をほしがる子供と一緒だ。
ああ言えばこう言うで、何を言っても買う方向にしか話を持っていかない。
自分で自分に言い訳をしている。
仕方ないので嫌われるのを覚悟で言ってやった。
「なんと言おうが、リスクが大きくなり、事故の可能は高くなります。」
「事故が起きた場合の責任を、貴方が取るなら買えばいい。」
「リスクが大きくなると忠告したので、事故が起きた場合、誰にも責任転化はできませんよ!」
事故が発生するリスクを取ってまで、新製品を導入するメリットは無い。
なぜ、冷静に考えられないのか、不思議で仕方ない。
事故が起こってからは遅いのだから、リスクは常に排除しないといけない。
ちなみに、この商談を逃しても、私の成績には1%程度の影響しかない。
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